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オーディション合格者に聞け!オーディション合格者に聞け!

第1回 08/07/25号

ゲームには全く興味がないのに、自分の理想を叶えるために持ち込んだ企画がゲーム化された、シンデレラガールのSCE荒木さん。そして「ゲームやろうぜ!」に応募するために学校を中退して先に会社を設立したという、若さゆえの猪突猛進っぷりが功を奏したのか、見事オーディションに合格した株式会社クリスピーズのお2人。作品に対する熱い情熱と行動力を持ち合わせた彼らがチームを組み、PSP専用ゲームソフト「マイスタイリスト」が誕生するまでのトークを、とくとご覧あれ!

プロフィール

荒木令奈
荒木令奈
跡見学園女子大学短期大学部を卒業後にSCEに入社。コーポレートデザインセンターに所属し、「ゲームやろうぜ! 2006」でPSP専用ゲームソフト「マイスタイリスト」の企画を応募したところ、見事に採用される。以後は制作部に異動して、同作品のプランニングを担当する。
片岡陽介
片岡陽介
美術専門学校を中退後、株式会社クリスピーズを設立して「ゲームやろうぜ! 2006」に応募。合格後は「ゲームやろうぜ! 2006」チームに参加し、「マイスタイリスト」の制作に携わる。
吉永哲也
吉永哲也
「ゲームやろうぜ! 2006」では最年少で、片岡氏と同じく美術専門学校出身。在学中に株式会社クリスピーズに加わり、デザイナーとして「マイスタイリスト」の制作に参加。

「マイスタイリスト」が誕生したきっかけは何ですか?

マイスタイリスト

荒木令奈氏(以下敬称略):まだPSP専用カメラが発売される前なんですけど、毎日着ていく服を決めるのは面倒だけど、身だしなみはキチンとしていたいというジレンマがあって、「着ていく服を選べるゲームがあれば絶対買うのになぁ」と周りの友達と話していたんです。 それでPSP専用カメラが発売されて、「ひょっとしたら実現できるかも?」と希望が沸いたので制作部の知り合いに話してみたんですけど、制作部はほとんど男性だったので私の熱意がイマイチ伝らなくて(笑)。それだったら自分で作るしかないのかな、と思っていたときに「ゲームやろうぜ!」の告知が目に入ったので、自分で企画を応募することにしたんです。

それで見事に企画が採用されたわけですね

荒木:そうですね。実は「ゲームやろうぜ!」が人材募集のオーディションだということを知らなくて(笑)、出した企画を作らせてくれるのかどうかを決めるものだと思っていたんです。それで審査員の方に「この企画を作らせてくれるんだったら、今の部署から異動します! どうなんでしょうか!?」と聞いてみたら、「いいよ。」とあっさり言ってくれたので(笑)、それまで私はSCEのコーポレートデザインセンターという部署にいたんですけど、制作のほうに異動することになりました。

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「マイスタイリスト」の制作にクリスピーズさんを起用した経緯を教えてください

荒木:「ゲームやろうぜ!」で企画が採用されたときに、合格者が顔合わせをする合宿があったんですけど、そこで彼らが描いた絵が素晴らしかったので「デザインをお願いしたい!」と声をかけました。

クリスピーズのお2人が「ゲームやろうぜ!」に応募したきっかけは何ですか?

片岡陽平氏(以下敬称略):「ゲームやろうぜ!」に応募する前は、僕も吉永君も同じ美術系の専門学校生だったんですけど、オーディションのことは在学中に知ったんです。それで「絶対合格するんだ!」という意気込みで学校を中退してですね(笑)、自分達でオフィスを借りて吉永やほかの有志を募って会社を立ち上げたんです。今思えばかなり早まった行動だったので、無事に合格できて良かったです(笑)。

でも合格発表が予定より1ヵ月くらい遅れていて、内心はヒヤヒヤしてました。というのも3次面接の感触があんまり芳しくなかったので、「これは落ちたな……」と諦めていたんです。それでウェブ制作メインの会社を立ち上げる準備をしていたら、僕らのホームページを見つけてそのことを知った山本さん(SCEシニアプロデューサー)から電話がかかってきて、「君たちは合格だから、早まらないでくれ!」と(笑)、合格通知をもらえました。

片岡さんと吉永さんは、もともとお友達だったんですか?

片岡:同じ専門学校に通っていたんですけど、特に友達の関係ではなかったですね。というか、まったく知りませんでした(笑)。僕が吉永のことを知ったのは、彼のウェブサイトを見てからなんですけど、そこに載っていた吉永君の絵が素晴らしくて、「コイツとなら凄いことできるんじゃないか!?」という直感が働いて、コンタクトをとったんです。

吉永哲也氏(以下敬称略):僕は自分のサイトにメッセンジャーのアドレスを書いているんですけど、まだそのときは顔も名前も知らない片岡君から、いきなり登録申請が来たときはビックリしました。それで「デザイナーの人手が足りないんだけど、一緒にやらない?」というメッセージが届いて、ものすごく胡散臭かったんですけど(笑)、とりあえず会ってみようかなと。それで実際に会って話を聞いてみると、「面白そうだな」と思ったんで、在学中に入社しました。その頃は将来のことで悶々と悩んでいた時期だったので、それが良い後押しになったのかも知れないですね。

「マイスタイリスト」の依頼が来たときはどう思いましたか?

片岡: まさか女性向けのファッションライフをサポートするゲームを作るとは思ってもみなかったので、「何だこれは!?」とビックリしました(笑)。最初はやっぱり自分たちが考えたゲームを作りたかったんですけど、「マイスタイリスト」は普段ゲームでよく遊ぶ人、とくに男性は絶対に思いつかない面白い企画だし、普通のゲームと違って実用系のゲームじゃないですか。そこで僕らが専門学校で学んできたウェブのデザインや、インタフェースのスキルが生かせると思ったんです。それに僕たちはまだゲーム制作が未経験というのもあったので、勉強も兼ねてプロのスタッフが就いている「マイスタイリスト」のチームに参加させていただきました。

皆さんはお互いにゲーム制作初体験ということですが、コミュニケーションは万全でしたか?

荒木:そうですね。そもそも「マイスタイリスト」は周りの友達と話していてアイデアが膨らんでいったんですけど、制作が始まってからはクリスピーズにも企画を手伝ってもらいました。

片岡:ゲーム制作で重要なのは、相手とコミュニケーションをとって遠慮せずに意見を出し合うことなのかも知れないですね。「マイスタイリスト」を考えてるときも、ずっとそうだったもんね。

荒木:そうだね。クリスピーズのオフィスでカンヅメになって皆で考えて、「もう酸素が少ない!」って言いだして(笑)、それで外に出たときもずっと皆で話を続けてました。「マイスタイリスト」から離れられなかった(笑)。

片岡:でも皆で意見を出し合ってもブレない力があったんですよ。「マイスタイリスト」には。企画の面白さはもちろんですけど、やっぱり荒木さんの力が大きかったんだと思います。

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